
糖鎖を整える方法は?
この糖鎖を整えるためには、一体何をしたら良いのでしょうか。それには、食べ物から糖鎖栄養素を摂取する、肝臓で作られる糖鎖栄養素の量を増やすという2種類の方法があります。その詳しい方法をわかりやすくまとめました。
糖鎖は人間の体にとって、大切なものだということがわかりました。次に気になるのは、どうすれば糖鎖を正常化できるのか、ということです。
少しややこしい話になりますが、私たちがやらなければいけないことは、実はそんなに難しいことではないんですよ。
それを聞いて安心しました!ぜひ詳しく教えてください。
- 1 そもそも糖鎖異常が起きる原因とは
- 1.1 活性酸素とは?
- 1.2 活性酸素が増えるとどうなる?
- 1.3 食生活の変化も関係している
- 2 糖鎖を正常化するには
- 2.1 食べ物から糖鎖栄養素を補給する
- 3 まとめ
そもそも糖鎖異常が起きる原因とは
糖鎖異常とは、鎖状に連なる8つの栄養素が不足している状態です。この栄養素が十分にないと、細胞同士のコミュニケーションを取ることができなくなり、さまざまな不調を引き起こすきっかけになってしまいます。
ではなぜ糖鎖栄養素が不足してしまうのでしょうか。その主な原因は、体の活性酸素が増えてしまうことです。
活性酸素とは?
活性酸素とは、体の中で代謝が行われるときに発生するもの。悪者として知られていますが、体に入ってきた細菌を取り除くなど、実は良い働きもしてくれているんです。
しかし、これが過剰に発生してしまうと、体内の細胞を酸化させ、老化やさまざまな病気の原因に。活性酸素は、喫煙・飲酒・ストレス・運動不足・紫外線・栄養バランスの偏りなどの生活習慣によって増加してしまいます。
活性酸素が増えるとどうなる?
悪い生活習慣によって体内の活性酸素の量が増えると、糖鎖はそれを抑制しようと、抗酸化物質として働きます。
しかしたくさんの糖鎖が抗酸化物質として働いてしまうと、細胞同士のコミュニケーションを取ったり、ウイルスと戦ったりするための、本来の糖鎖の働きが弱まることに。ウイルスは、そんな糖鎖の働きが弱まった細胞を狙って攻撃してきます。
糖鎖異常が起きるということは、ウイルスと戦う力がなくなり、体を守ることができなくなるということなのです。
細胞についている糖鎖の多くが抗酸化物質として作用した場合、糖鎖に減少や劣化が生じ、細胞自体の劣化や免疫機能の低下などが起こるとされています。
食生活の変化も関係している
活性酸素のほか、食事からの糖鎖栄養素が不足しているということも考えられます。
現代の食事は、食材の栄養価が下がってしまっているということもあり、糖鎖栄養素がほとんど補えない状況です。
糖鎖を正常化するには
糖鎖を正常化するには、食べ物から糖鎖栄養素を補給する、体内で合成する糖鎖を増やす、という2つの方法があります。
食べ物から糖鎖栄養素を補給する
糖鎖栄養素は、特定の食品に含まれています。しかし、この中で食事から十分な量を摂ることができるのは、グルコースとガラクトースの2種類だけ。
あとの6種類の栄養素は、食事から摂取することは非常に難しいのです。
糖鎖栄養素 | 含まれている食べ物 |
---|---|
グルコース | 炭水化物、果物、野菜 |
ガラクトース | 牛乳やチーズなどの乳製品、ツバメの巣 |
マンノース | アロエベラ、ツバメの巣、こんにゃく |
フコース | メカブやもずくなどの海藻類、キノコ類、ツバメの巣 |
キシロース | 穀物や植物の皮、メープルシロップ |
N-アセチルグルコサミン | ツバメの巣、甲殻類 |
N-アセチルガラクトサミン | ツバメの巣、牛乳 |
N-アセチルノイラミン酸 | ツバメの巣、母乳 |
こちらの表を見て頂けるとわかる通り、含まれている食べ物も限られています。
そのため、外部から糖鎖栄養素を摂取するには、健康食品やサプリメントなどを利用することをおすすめします。
まとめ
糖鎖を整える方法は2種類ありますが、現代の私たちの生活では、食事から摂るのも、肝臓で作り出すのも難しいということなんですね。
そうですね。しかし糖鎖異常の原因となる活性酸素を増やさないために、また肝臓の機能を高めるために、生活習慣に気を付けることは、すぐにでも始められますよ。
なるほど~。健康食品を活用するというやり方もあるんですね。
決して安いものではないので、今日からすぐに始められることではありませんが、効率良く糖鎖を正常化するには、最も効果的な方法だと思います。